CADやGAMEで、立体操作を伴う用途に使用する3Dマウスは表示されている物体を立体的に捉えながら角度を変えたり、視野角を変えたりし、視点をあらゆる角度に変更でき効率よく快適に作業を行えデザイナーには必須アイテムです。
3Dマウスには有線やワイヤレス(無線)など一般的に使用されているタイプのマウスと同じような選択肢があるほかに、机の上に固定して使用する「卓上型マウス」や手に持ったり、装着したりする「装着型マウス」の3Dマウス特融の製品の選択肢があります。
しかし、初めて3Dマウスを購入する方には何を基準に選べばいいのか、どの製品が良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回、3Dマウスの選び方やおすすめの製品、また使い方などを細かく紹介していきたいと思いますので、是非選ぶ参考にしてみて下さい。
- 3Dマウスとは
- 3Dマウスの選び方
- 3Dマウスのおすすめ
- 3Dconnexion 3Dマウス SpaceMouse Compact
- 3Dconnexion 3Dマウス SpaceNavigator SE (Standard Edition) SNSE
- 3Dconnexion SpaceMouse Pro SMP
- 3Dconnexion 3DX-700082 CadMouse Compact Wireless
- 3Dconnexion 3マウス CadMouse Pro Wireless
- Shengshou 3ボタンマウス 3DCG CAD CAM向け
- ロジクール MX Master 3 MX2200sGR
- ロジクール トラックボールマウス MX ERGO MXTB1s
- BRAIN MAGIC 左手デバイス Orbital2
- Logitech(ロジテック) 3Dマウス Extreme 3D Pro
- サンワダイレクト ごろ寝マウス 400-MA083
- 3Dマウスのおすすめについてまとめ
3Dマウスとは
3Dマウスは、立体で作業が可能なため、3DアプリケーションやCADを作成する際に効率よく作業できることが魅力です。
ボタン付きの製品では、物体を回転させたり、向きを変えたりすることが可能です。また、マウスよりもデバイスの方が拡大・縮小がしやすい。
左手で操作できるタイプの機器は、右手で持ったマウスと合わせて両手を使って効率よく作業ができ、側面にホイールの付いた右手用マウスやトラックボールも使い勝手がよく便利です。
3Dマウスの選び方
動作するOSかチェックする
3Dマウスを購入する前に、その環境で使用することができるか確認することが重要です。
製品によって、Windows、Mac、LinuxのOS等の色々なOSに対応しているものもあり、カスタマイズ可能なデバイスの場合、使用するソフトウェアがOSに対応している必要があります。
3DCADでは、「SOLIDWORKS」、「AutodeskのFusion360」、オープンソースのプログラムである「Blender」が特に人気のあるソフトウェアで3Dマウスが使用できるかどうか、アプリケーションに互換性があるかどうか、メーカーに問い合わせる必要があります。
オープンソースのOSの場合、クリックができてもホイールが反応しないなんてことはよくあるので注意が必要です。
3Dマウスは設計に最適
設計でマウスを使うなら、精度の高いマウスを使うとより細かな作業ができます。複数のボタンを持つマウスの中には、プログラマミングができるタイプもあり、サイドボタンにマクロやよく使うショートキーをボタンにプログラミングすることで作業効率を上げることができるためとても使い勝手が良いマウスです。
また、通常のマウスよりも高解像度のセンサーを搭載しているため、より精度の高い作業を行うことができます。
接続方法で3Dマウスを選ぶ
ワイヤレスはパソコンへ簡単にペアリングできBluetoothとドングルと呼ばれるUSBタイプの通信レシーバーを使用してペアリングする2種類の接続方法があります。
Bluetooth接続は通信が不安定ですぐに途切れてしまったりするため使い勝手が非常く、再度ペアリンクする時もなかなかできなかったりとストレスを感じることがあるのでドングルを使用した2.4GHzワイヤレスの方が安定し接続できるのでおすすめ。
USBポートに接続する有線マウスは、電池切れの心配がなく快適に使用することがメリットですが作業中に有線ケーブルが煩わしく感じてしまうことがあるのがデメリットです。
また、ワイヤレス接続の場合は基本的にUSBケーブルを接続し充電を行うことができるタイプが多く給電をしながら有線マウスとして使用することができるため、無線と有線の【ハイブリットタイプ』で使用することができるタイプも販売されていますので購入前にチェックしておきましょう。
3Dマウスのおすすめ
3Dconnexion 3Dマウス SpaceMouse Compact
SpaceMouse Compactは左手で使用し、普通のマウスを右手で使うことで左手・右手の両手でマウスを同時に使用することで効率的に作業を行うことができる3Dマウスです。
本体には、傾きや回転が可能なコントローラーキャップが装着されており、3Dのオブジェクトを感覚的に操作することができます。
ボタン式で直感的に操作できるため、3Dマウス初心者でも簡単に扱うことができるのが特徴です。また、サイズも非常にコンパクトで、幅と奥行きは7.7cmのコンパクトズ。スマートフォンと同じ大きさで扱うことができ、省スペースで設置できるのも良い所です。
3Dconnexion 3Dマウス SpaceNavigator SE (Standard Edition) SNSE
プロフェッショナルな3D CADでの作業におすすめ、左手にSpaceNavigator SE 、右手に普通のマウスで、両手で操作できるため効率的に作業ができる3Dマウス。
3D6軸に対応する光学センサー技術は、ロボット操作のために開発された技術がベースになっています。数々の賞を受賞し、高い評価を得ている技術です。
コア技術は特許を取得しており、CADやプロのCG開発者にも使用されているマウスです。100以上のソフトウェアアプリケーションに対応し、カスタマイズ可能な2つのファンクションキーを備えています。
また、メニューのプログラム、コマンドの割り当て、マクロの作成が可能です。
スタンダード版の3Dマウスなので、プロユースに耐えうる性能を持っています。
3Dconnexion SpaceMouse Pro SMP
SpaceMouse Pro SMPは、「6DoFセンサー搭載」マウスで、CADアプリでのモデル操作用に開発されたマウスのため、操作性と利便性を重視したカスタマイズ可能な15個のファンクションキーを搭載しています。
回転可能なチルトキーとプログラム可能なボタンにより、生産性を高めたい方におすすめ。
レビューでも評価がかなり高く、使いやすく、視点が早いという高評価を受けています。
3Dconnexion 3DX-700082 CadMouse Compact Wireless
CAD用のプロの3Dエンジニアにおすすめのワイヤレス3Dマウスです。
光学式センサーの解像度は7200DPIと高精度で、ポーリングレートは1000Hzです。スムースホイール、ズームイン/アウト・ズーム、ラジアルメニューに対応し2.4GHz無線のレシーバー付きとBluetoothでワイヤレス接続することもでき、USBで有線接続も可能でバッテリーはフル充電で最大3ヶ月間持続します。付属のキャリングケースでコンパクトなサイズと携帯性を確保。
3Dconnexion 3マウス CadMouse Pro Wireless
人間工学に基づいたデザインにより、CAD作業中に手に負担が掛からない自然な手のポジションを可能にします。ボタンの凹形状とマウスの握りやすい曲面は、手首の疲労を軽減し、筋肉や腱の不快感を防止します。本体のホイールには、速度が調整できるスマートスクロール機能を搭載。自分に合ったスクロール速度で、ページ数の多い文書でも簡単に特定のページに移動することができます。また、機能性だけでなく耐久性にも優れており、5,000万回以上クリックしても壊れないように設計されているので、長い期間でマウスを長く使うことができるのが良い所です。
Shengshou 3ボタンマウス 3DCG CAD CAM向け
CADでは定番のShengshouの3ボタンマウスです。
普通のマウスと異なり、サイドにスクロールホイールが付いているマウス。
これからCADをはじめてみたい方におすすめの低価格で購入することができるマウスです。
ロジクール MX Master 3 MX2200sGR
ロジクールMXマスター3は、抜群の使い勝手の良さから、特にクリエイターの方に人気があります。
「Darkfieldトラッキング」は、つるつるとした滑りやすいガラスの上でも高いスキャン精度を発揮し4000DPIのトラッキングを実現しているので場所を選ばず使用することができるのがおすすめポイント。
ホイールは毎秒1000行のスクロールが可能な高速タイプで3Dマウスとして使いやすいポイントは、サイドにあるサムホイールで横スクロールができるのが特徴です。
ロジクール トラックボールマウス MX ERGO MXTB1s
自分の姿勢に合わせてチルト(角度)調整を最大20度まで変更することができ、手首や腕が疲れにくく、3D作業を快適に行うことができるマウスです。
手を動かさず、親指でボールを回して操作します。プレシジョンモードボタン(DPI)とファストトラッキングの切り替えがシームレスに行えます。8つあるボタンのうち6つをカスタマイズすることができ自分の好きなボタンやショートカットキーなどを登録することが可能です。接続は無線で、専用の無線のUSBレシーバーもしくはBluetoothで接続できます。
BRAIN MAGIC 左手デバイス Orbital2
RAIN MAGICの「Orbital2」は左利き用で3Dマウスではないが、左手で直感的に操作できるため、多くのクリエイターに愛用されています。
ショートカットキーの登録ができほとんどのプログラムで使用することができプログラムマクロ、キーローテーション、スクロール機能などを割り当てることができますため、自分だけの使いやすいプロファイルを設定したい方におすすめです。
Logitech(ロジテック) 3Dマウス Extreme 3D Pro
Extreme 3D Proは、フライトスティックの形でゲームを楽しむことができるデバイスです。
スティック基部を含め12個のボタンを搭載し、多彩な操作性を実現しています。
握りやすいレバー状のもので、ゲームに没頭したい方におすすめです。
重量は1.1kgで持ち運びには不向きですが、頑丈なべースを採用している為安定した操作が可能です。
サンワダイレクト ごろ寝マウス 400-MA083
サンワダイレクトの「400-MA083」は、「どんな姿勢でもマウスを操作できる」ことをコンセプトにした製品です。
本体は専用工具を使用し分解することができトラックボールを取り外すことができるので、トラックボールを掃除し清潔に保てるだけでなく、滑りの快適性を長期間保つことができます。
また、両利きに対応しているマウスのため、とても人気のあるマウスです。
家族や友人とマウスを共有したい場合にも最適です。
尚、マウスは有線方式での接続のため、自由が利かないのがデメリット。しかし電池を内蔵していない分、90gと非常に軽いので、長時間プレイや作業をしても腕が疲れにくいのが特徴です。
3Dマウスのおすすめについてまとめ
3Dマウスの機能は製品によって大きく異なるが、操作用のボタンがあるタイプは、左側で使うマウスであることがほとんどです。代わりに通常のマウスを使うのであれば、横方向の横スクロールが可能なモデルが扱いやすくおすすめです。