開放型ヘッドホンのおすすめ19選。高音質を部屋で楽しみたい方にぴったり。

ヘッドホンには音の遮断性が高い「密閉型ヘッドホン」と、音の臨場感や広がりを感じることができる「開放型ヘッドホン」の2種類があります。通勤・通学には外音を取り込みにくい密閉型ヘッドホンが、より音を楽しみたい場合は開放型ヘッドホンがおすすめです。

そこで今回、開放型ヘッドホンのおすすめを紹介します。また、その選び方についても解説しています。音質にこだわってヘッドホンを選びたい方は、ぜひご覧ください。

開放型ヘッドホンとは?

開放型ヘッドホン

開放型ヘッドホンは「オープンエアー型ヘッドホン」とも呼ばれ、ハウジングの裏側に穴を開けたメッシュ状の素材を用いてドライバーユニットを覆っています。

ドライバーユニットが密閉されずオープン状態になっているため、音がこもりにくく、自然な音の広がりを感じやすくなります。

また、ハウジングに穴が開いていることで、ヘッドホンの重量が軽減されているため、密閉型に比べて軽量で快適に装着することができます。室内用のハイエンドモデルは開放型が採用されていることがほとんどです。

開放型ヘッドホンと密閉型ヘッドホンの違い

開放型ヘッドホン

開放型ヘッドホンと密閉型ヘッドホンはハウジング構造に大きな違いがあります。開放型ヘッドホンに対し、ハウジングの背面に穴が開いていないヘッドホンが「密閉型ヘッドホン」です。

密閉型ヘッドホンは、開放型ヘッドホンに比べて音漏れの心配が少ないため、屋外での使用におすすめです。ノイズキャンセリング機能が付いたヘッドホンの多くは密閉型です。こちらも音漏れを防ぎ、低音域を出しやすくなっています。

しかし、密閉型ヘッドホンは音がこもりやすいというデメリットがありますので音質を重視するのであれば、開放型ヘッドホンがおすすめ。ただし、開放型ヘッドホンは外音の影響を受けやすく、屋外での使用すると音が聴き取りにくくなるため外での利用は向いておらず室内で音楽や映画などをを楽しむのに適しています。

開放型ヘッドホンのメリットとデメリット

メリット

開放型ヘッドホンのメリットは、音に広がりがあり、圧迫感が少ないことです。また、高音域をしっかり表現することができるため、音割れしにくく大型ドライバーを搭載している為、低音域でもより良い音を楽しむことができます。密閉型ではないので通気性がよく、比較的軽量なモデルも多いく長時間音楽を聴く人にも向いています。

デメリット

開放型ヘッドホンの欠点は、音量を大きくしすぎてしまうと音漏れが発生してしまうことです。ハウジングが密閉されている密閉型ヘッドホンに比べ、開放型ヘッドホンは周囲のノイズの影響を受けやすく、屋外での使用には適していません。また、多くのヘッドホンはハウジングが大きく、持ち運びが不便です。

開放型ヘッドホンの選び方

音質で選ぶ

開放型ヘッドホンを選ぶときは、音質に注目しましょう。特に低音域が強調されているモデルであれば、より広がりのあるサウンドを楽しむことができます。

また、開放型ヘッドホンを選ぶ際のポイントとして、メーカーで選ぶことをおすすめします。開放型ヘッドホンを専門に扱っているメーカーについて調べてみましょう。

海外メーカーなら、歪みの少ないクリアなサウンドのゼンハイザーや、忠実なサウンドのAKGがおすすめです。国内メーカーであれば、低音域の音に優れたオーディオテクニカがおすすめです。

接続方法で選ぶ

開放型ヘッドホンを選ぶ際、音質を重視するのであれば有線ヘッドホンがおすすめです。ケーブルの長さに制限がありますが、安定した接続が可能というメリットもあります。

ワイヤレス接続が可能なモデルをお探しなら、Bluetooth対応のヘッドホンを選ぶことをおすすめします。ただし、Bluetooth対応の開放型ヘッドホンは接続できる範囲が限られているので、Bluetooth接続を重視したい場合は、別途Bluetoothレシーバーの使用を検討しましょう。

重量やサイズ感で選ぶ

開放型ヘッドホンを長時間使用する場合は、サイズと重量に注意する必要があります。特に高性能モデルは、部品が大きく、重くなりがちなので注意が必要です。

重さを気にするのであれば、重すぎない300g前後のモデルを選ぶとよいでしょう。

デザイン、見た目でヘッドホンを選ぶ

ヘッドホンを選ぶとき、見た目の良いものを選ぶことはとても大切です。開放型、密閉型問わずヘッドホンは、ヘッドバンド、スライド式ブラケット、ハウジング、イヤーパッド上部で構成されています。

部品が露出していたり、メカニカルなデザインの製品も多く開放型のヘッドホンは、インテリアとの相性も良いので、室内に合わせて選ぶのもよいでしょう。

ヘッドホンを装着感で選ぶ

開放型のヘッドホンは、調整がしやすく、装着したときに快適なものを選びましょう。フィット感を判断するには、イヤーカップの形状をチェックしましょう。

耳全体を覆うオーバーイヤー型は、耳との接触面積が広く、安定しやすいのが特徴です。しかし、横からの圧力が強いため、メガネをかけている人には不向きな場合もあります。メガネをかけている方には、イヤーパッドが耳全体を覆わず、耳の上に乗っている「オンイヤー型」のヘッドホンをおすすめします。

また、イヤーパッドの素材も重要です。ヘッドホンの多くは、柔らかくてお手入れが簡単な革製です。しかし、革製のイヤーパッドは、汗に弱いという問題があります。長期間使用する場合は、イヤーパッドカバーの購入も検討しましょう。

ヘッドホンを機能で選ぶ

開放型ヘッドホンは、製品によりさまざまな機能が備えられていますので用途に応じて自分に合ったモデルを選ぶましょう。

装着感を重視される方には、頭の形に合わせてヘッドバンドの長さを調節することができるタイプがおすすめです

快適さを重視するなら、ケーブルがないワイヤレスヘッドホンやケーブルが絡みにくいタイプがおすすめです。一部のヘッドホンでは、ケーブルが背面に対して45°の角度で配線されており、リスニングの妨げにならないようになっています。

開放型ヘッドホンのおすすめメーカー

SENNHEISER(ゼンハイザー)

SENNHEISERはドイツの音響機器メーカーで、ヘッドホンやマイクロホンを製造しています。ファッショナブルなモデルや、歪みのないクリアなサウンドの高品質なプロフェッショナルヘッドホンを提供しています。

SENNHEISERの開放型ヘッドホンは、高音質で伸びのある高音と量感のある低音のバランスが良いことが特徴です。本格的なサウンドを楽しみたい方におすすめのメーカーです。

AKG

AKGは、オーストラリアのウィーンで設立された音響機器メーカーです。ワイヤレスヘッドホンやDJ用ヘッドホンなど、様々な機能を持ったヘッドホンを製品化しています。

独自のハウジング構造を採用し、原音に忠実なサウンドが特徴です。まるで目の前でライブを見ているかのようなサウンドを求める人におすすめのメーカーです。

audio-technica

オーディオテクニカは、1962年に設立された日本の音響機器メーカーです。手頃な価格のモデルから高性能なハイエンドモデルまで、幅広いヘッドホンを展開しています。

オーディオテクニカの開放型ヘッドホンは、低音と高音の再現性に優れていることが印象的です。また、迫力のある映画音響やオーケストラの音楽にも対応し、様々なシーンで使いやすい汎用性の高い製品となっています。

開放型ヘッドホンのおすすめ

SENNHEISER  HD 660 S

高音質を実現する開放型ヘッドホンです。高調波歪みを低減する独自のトランスデューサー設計を採用し忠実なサウンドを楽しみたい方におすすめです。

軽量なアルミボイスコイルにより、高域の追従性が向上しているのも魅力のひとつ。広がりのある開放的なサウンドを実現します。

楕円形のイヤーカップを採用し、耳にフィットしやすく厚みのあるヘッドバンドと交換可能なイヤーパッドが付属していますので好みの合わせて調整することができます。

SENNHEISER(ゼンハイザー) 有線ヘッドホン HD 560S

リニアな音響特性と広い音域を持つ開放型ヘッドホンです。人間工学に基づいた独自のバッフルにより、リアルなリスニング体験を提供します。また、38mmの強力なダイナミックドライバーにより、原音に忠実なサウンドを実現しています。

低音をクリアに表現しながら、細部まで聴き取れることも魅力の一つです。また、ソフトな感触のイヤークッション・ヘッドクッションを採用し、長時間のリスニングにも適しています。

シンプルでエレガントなおしゃれな、外観を重視する方にもお勧めのヘッドホンです。

SENNHEISER(ゼンハイザー)   HD 599

ナチュラルに広がるサウンドを実現する開放型ヘッドホン。大きなイヤーカップと交換可能なソフトイヤーパッドで快適な装着感を実現。圧迫感が少なく、長時間のリスニングに適したヘッドホンをお探しの方におすすめです。

また、アルミボイスコイルを採用し、歪みの少ないサウンドを実現しています。薄型で自然なサウンドを実現し、幅広い音楽ジャンルに対応します。

また、シルバーメタリックをアクセントにしたデザインも特徴です。ルックスを重視される方にもおすすめです。

AKG  K812-Y3

大口径53mmドライバーと磁束密度1.5テスラの磁気回路により、広いダイナミックレンジを再現するプロフェッショナル向け開放型ヘッドホン。

エアフロードーム構造により、ハウジングへの空気の流れをコントロールし、歪みを低減。不要な共振を防ぎ、生演奏を聴いているかのような自然な音像を実現します。

ヘッドバンドには蒸気がたまりにくいメッシュ構造を採用し、長時間の装着でも快適です。本格的な音質を実現するモデルをお探しの方におすすめです。

AKG K612 PRO-Y3

独自のハウジング構造により、音の定位や奥行きを正確に再現する開放型ヘッドホン。また、遮るもののない空気の流れがドライバーの再生能力を最大限に引き出します。

リボン状のワイヤーを使用した「フラットワイヤーボイスコイル」を採用し、ボイスコイルの軽量化・コンパクト化を実現しています。また、耳全体を覆うイヤーパッドを採用し、長時間の装着でも快適な装着感を実現しています。比較的安価に購入できるため、コスト重視の方にもおすすめです。

AKG K712 PRO-Y3

独自のキャビネット設計により、音の定位や奥行きを正確に再現するオープン型ヘッドホンです。また、遮るもののない空気の流れが、ドライバーの再生能力を最大限に引き出します。

独自のキャビネット構造で原音を再現する開放型ヘッドホン。音場が広く、音の定位や奥行きをしっかりと再現できるため、目の前の演奏を聴いているような感覚になります。

開放型ヘッドホンでは再生が難しい低域をクリアに、かつ大きく再生する強力なドライバーを搭載しています。イヤーパッドには耳を包み込みやすい低弾性素材を採用し、音を余すことなく鼓膜に届けます。

audio-technica ATH-HL7BT

使い勝手の良いワイヤレス開放型ヘッドホンです。広がりのある音と臨場感を味わえるので、自宅での音楽鑑賞や映画鑑賞に最適です。有線接続をすれば、CDよりも情報量の多いハイレゾ音源も再生可能です。

また、重さ220gの軽量設計は、長時間の音楽鑑賞にも適しています。最大20時間の連続再生が可能なので、電池残量を気にせず一日中使用できます。また、10分の充電で約150分の連続再生が可能な急速充電機能にも対応しているので、突然の電池切れにも対応できます。

audio-technica  ATH-R70x

広がりのあるサウンドを実現する開放型ヘッドホン。大口径φ45mmドライバー、高磁力マグネット、純鉄磁気回路を搭載し、広いレンジで正確な音を再生します。

約210gと軽量で、長時間の使用にも適しています。業務用機器との接続を想定したハイインピーダンス仕様です。

audio-technica ATH-AD2000X

直径53mmの専用設計ドライバーを搭載し、正確な音を再現。また、ハウジング内の空気を拡散させるディフューザーを搭載し、広範囲に音を再現することができます。

また、3Dウィングサポートにより、優れた装着感を実現。フルイヤーフィットにより、圧迫感も軽減しています。

接合部やフレームにはマグネシウム合金を採用し、265gという軽量化を実現しました。ハイレゾ音源の再生にも対応しているため、忠実な音を楽しみたい方にもおすすめです。

audio-technica  ATH-AVA500

手頃な価格で購入することができるの開放型ヘッドホン。リアルなサウンドを実現できる大口径(φ53mm)CCAWコイルドライバーを搭載しています。

不要な振動を抑える制振アルミリングを採用し、純度の高いサウンドを再現します。また、開放的なデザインにより、広い音場を実現します。

また、ヘッドホンを頭に乗せやすく、快適な装着感を実現するために、自由に調整できる「ヘッドレスト」を装備しているのも大きな特徴です。イヤーパッドも通気性に優れているので、微風でも安心して聴くことができます。自宅で映画や音楽を聴きたい方にもおすすめです。

audio-technica ATH-EP700

エレクトリックピアノなどの楽器演奏用にチューニングしたφ40mmドライバーを搭載し躍動感のある低音から繊細な高音までバランスよく再生する開放型ヘッドホン。自分の演奏を細かくチェックしたい方におすすめです。

小型・軽量のオープンエアー設計で、長時間のリスニングも快適に行えます。回転式の折りたたみ機構を採用しているので、収納も簡単です。

また、ケーブルが45度の角度で引き込まれているため、演奏時に邪魔にならないのも利点です。軽量で使い勝手の良い楽器用ヘッドホンをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

beyerdynamic T1 3rd Generation

歪みのないサウンドを実現する開放型ヘッドホン。独自のテスラドライバーを採用し、高い解像度と広いダイナミックレンジ、低い歪みを実現。細部まで再現できるようチューニングされたサウンドを実現しています。

また、上質で高級感あふれるデザインも大きな特徴です。音質とデザイン、両方を重視する方におすすめです。

HiFiMAN HE400se

ピュアで美しい倍音を実現した開放型ヘッドホン。両サイドのドライバーにより、リアルな音像と立体的な再生が可能です。

また、軽量化により、長時間のリスニングも快適に行えます。また、ヘッドバンドのデザインを変更し、ハイブリッドイヤークッションを採用することで、快適な装着感と音質の向上を実現しています。

また、3.5mm接続ケーブルと6.35mm変換ケーブルが付属しており、様々な機器に接続することが可能です。また、91dBの高能率を実現しており、スマートフォンやオーディオプレーヤーはもちろん、通常のヘッドフォンアンプでも使用することができます。

YAMAHA HPH-200

忠実に音を再現できる開放型ヘッドホンです。大口径40mmドライバーを搭載し、低重心で開放的なサウンドを楽しめます。入念なチューニングにより、楽器の音色に近い、力強くクリアな低音域、鮮やかな中音域、伸びやかな高音域を実現しています。

最大110°まで回転可能なハウジング、快適なイヤーパッド、無段階に調整可能なヘッドバンドにより、長時間のリスニングでも疲れません。また、フィット感にも優れており、音楽や映画を楽しむ際にもおすすめです。

ハウジング部は90°回転させることができ、フラットに折りたたんでバッグに収納することも可能です。

FOSTEX TH909

専用開発されたバイオダイナ振動板を搭載した開放型ヘッドホン。繊細で解像度の高い中高音域と、幅広い中低音域を忠実に再現することが特徴です。

また、ネオジム磁石を使用した磁束密度1.5テスラのドライバーユニットを搭載しています。ハウジングは、ハウジング開口部にエッチング加工を施したアルミパーツを使用した二重構造で、洗練されたデザインとなっています。

イヤーパッドは低弾性クッションで構成され、耳にしっかりとフィットします。また、オープンデザインでありながら、外部へのノイズの侵入がないこともポイントです。デザインと音質の両方を重視する方は、ぜひお試しください。

Philips(フィリップス) X3 ワイヤードオーバーイヤーオープンバックヘッドホン X3/00

音楽を高解像度で再生できる開放型ヘッドホンです。共振や残響を防ぐ二重構造のイヤーカップを採用しています。ネオジウムドライバーを搭載し、正確な高音域の再生とサウンドを実現します。

ヘッドバンドには高品質なレザーを使用し、柔らかく上質な質感を実現しています。また、ヘッドホンは非常に軽量であるため、長時間のリスニングにも適しています。

おしゃれで高級感のあるデザインは、音質だけでなく見た目も重視する方におすすめです。

KOSS Porta Pro Wireless

Bluetooth接続のワイヤレス・オープン型ヘッドホン。高音質と低遅延を実現するaptXコーデックに対応しています。高音質で楽しみたい方におすすめです。

1回の充電で12時間の連続再生が可能なロングバッテリーを搭載しており、持ち運びに便利なヘッドホンです。また、パッケージには専用のセミハードケースを同梱しています。

直感的な操作が可能なだけでなく、ハンズフリー通話もできるマイク一体型のリモコンを搭載しています。また、重さ70g(ケーブル含む)の軽量設計で、何時間聴いても疲れにくいヘッドホンです。

SHURE(シュア)   SRH1840

40mm径のダイナミック型ネオジウムマグネットを搭載した開放型ヘッドホンです。左右のドライバーの特性を合わせることで、伸びやかな高音域と正確な低音域を再現します。奥行きと幅のある音をありのままに再現することができます。

人間工学に基づいた形状で、長さ調節が可能な軽量デュアルフレームヘッドバンドは、長時間のリスニングに最適です。センター部分に通気孔を設けたスチール製ドライバーは、共振を抑え、さまざまな音量で安定した性能を発揮します。また、軽量で耐久性に優れているため、長時間の使用にも適しています。

SHURE(シュア)   SRH1440

洗練されたデザインの開放型ヘッドホンで、低音から高音まで幅広い帯域を再生するダイナミック型40mmネオジム磁石ドライバーを搭載しています。

人間工学に基づいた形状のヘッドバンドにより、長時間の装着でも快適な装着感を実現しています。収納袋、交換用ベロアイヤーパッド、スペアケーブルも付属しています。

スマートフォンや音楽プレーヤーに直接接続できるよう、インピーダンスを最適化。汎用性の高い高音質モデルをお探しの方は、ぜひお試しください。

開放型ヘッドホンのまとめ

開放型ヘッドホンは家庭で音を楽しむのに最適です。また、映画やテレビドラマなどのコンテンツを楽しむ際にもおすすめです。本記事の選び方やおすすめモデルを参考に、自分にぴったりの開放型型ヘッドホンを見つけてください。